【実績公開】クローバー薬局のHP × MEO、対策前後で何が変わったか数字で見せます
【実績公開】クローバー薬局のHP × MEO、対策前後で何が変わったか数字で見せます
「Googleマップ対策(MEO)って、本当に効果があるんですか?」
薬局の経営者の方とお話ししていると、ほぼ必ず聞かれる質問です。
広告費をかけずに地域の患者さんから見つけてもらう手段として注目されているMEOですが、実際にどのくらいの数字が動くのかは、現場の人ほどイメージしにくいのが実情だと思います。
この記事では、当社が運用を担当している福岡県広川町の クローバー薬局 を例に、ホームページ × MEOを総合的に運用した結果、対策前と対策後で数字がどう変わったのかを、実データでそのまま公開します。
「薬局のMEO・Web運用ってどこまで効くのか」を判断する材料にしていただければ嬉しいです。
※本記事のデータは、2026年2月までのアクセス解析データに基づいています。

対策前の状態:MEOは「未着手」、ホームページも情報が薄い
クローバー薬局のWeb運用をお手伝いし始めた当時、状況は次のようなものでした。
- ホームページはあるものの、情報量が少なくページ数も限定的。検索からの流入は少ない状態でした。
- Googleビジネスプロフィール(MEO)は未着手:オーナー登録自体が行われておらず、Googleマップ上の情報を能動的に編集できる状態になっていませんでした。
- 口コミへの返信未:患者さんからの声に応える運用がされていませんでした。
- カテゴリ設定は後に登録した時点で「調剤薬局」のみ。在宅対応・LINE処方箋などの強みがGoogle上で表現できていませんでした。
2025年3月時点の実数値(ホームページ)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 月間表示回数 | 1,834 回 |
| 月間クリック数 | 54 回 |
地域に根ざした薬局として日々患者さんと向き合っているのに、Web上では「存在しているだけ」の状態。
これは決して珍しい話ではなく、私が薬剤師として現場で出会う薬局のほとんどが、実は同じような状態に置かれています。
やったこと①〜⑥:HP × MEOの総合運用
クローバー薬局で実際に行った施策を、6つにまとめます。MEOだけ・HPだけではなく、両輪で動かすことを最初から設計に入れている点がポイントです。
① Googleビジネスプロフィールの新規登録と初期設定
オーナー登録から開始し、店舗名・住所・電話番号(NAP情報)、営業時間、定休日、駐車場、バリアフリー対応など、登録できる項目をすべて埋めました。
属性(attributes)も丁寧に設定し、Googleが「この薬局はどんな特徴を持っているか」を理解できる状態にしました。
② カテゴリ設定の最適化(メイン「調剤薬局」+ サブ「在宅医療サービス」)
「調剤薬局」一本ではなく、サブカテゴリで 「在宅医療サービス」 を追加しました。
これによって、ご家族が「○○ 在宅 薬局」「訪問 薬剤師」のような検索をかけたときに、関連プロフィールとして表示されやすくなります。
地味ですが、新規流入の入口を増やす重要な一手です。
③ ホームページのリニューアル
旧サイトの情報を整理し、トップページ・院内紹介・在宅対応・LINE処方箋・ブログなどを再構成。スマートフォンで読みやすい設計に変え、検索意図に合うキーワードをページ内に自然に配置しました。
MEOだけ伸ばしてもHP側の情報が薄ければ、訪れた人を取りこぼしてしまうため、両輪を同時に整えることが大事です。

④ 写真・動画のGoogleマップ投稿(毎週運用)
外観・内観・調剤室(公開可能な範囲)・LINE処方箋の使い方など、人の顔が写らない構図で写真を撮影し、毎週ペースで投稿しました。
さらに動画コンテンツも追加し、薬局の雰囲気や使い方が短時間で伝わるように設計しています。

⑤ ブログ投稿のホームページ転記(GMB ↔ HP連動)
Googleマップに投稿したお知らせや記事は、ホームページのブログにも転記しています。これによって、
- Googleマップ側:アクティブな店舗として評価される
- ホームページ側:継続的に新しいページが追加され、SEOで評価される
という 両方のメリットを取りに行く運用を続けています。
「同じ内容を二度書く手間」ではなく、「一度の取材で二度効かせる仕組み」として設計するのがコツです。
⑥ 口コミ返信の運用開始
それまで返信ゼロだった口コミに対し、原則即日返信する運用に切り替えました。
返信文は「テンプレ感」を出さないために、内容に合わせて毎回作文しています。
返信があるプロフィールは、口コミを書く側の心理的ハードルも下がります。
1年後の数字:HP・MEOの両方で大幅に伸長
施策を始めてから約1年後、数字は次のように変化しました。
ホームページ:表示回数・クリック数の推移(Search Console)
| 期間 | 表示回数 | クリック数 |
|---|---|---|
| 2025年3月(対策前) | 1,834 | 54 |
| 2025年10月 | 23,700 | 706 |
| 2025年11月 | 37,300 | 1,003 |
| 2025年12月 | 32,500 | 800 |
| 2026年1月 | 31,100 | 850 |
| 2026年2月 | 41,900 | 1,055 |
- 表示回数:1,834 → 41,900
(約23倍) - クリック数:54 → 1,055
(約20倍)

ここでいう「クリック数」とは、検索結果に表示されたホームページへ実際に訪問された回数を指します。
月間1,000件規模のアクセスがGoogle検索経由で発生している、という解釈になります。
Googleマップ(MEO)の動き
Googleビジネスプロフィール側でも、月間数百件規模の閲覧と100件前後のインタラクション(電話・メッセージ・予約・ルート検索などの能動的な行動)が継続して発生する状態を維持できています。
とくに ルート検索の発生回数 は、新規患者さんが「実際に店舗に向かう動き」に直結する指標で、新規流入の中心になっています。

薬局MEOで特に効いた施策3つ(薬剤師視点)
6つの施策はすべて重要ですが、薬剤師として現場を見ているからこそ感じた「特に効いた施策」 を3つに絞って紹介します。
1. 「在宅医療サービス」をサブカテゴリに加えたこと
ご家族が親御さんの薬の受け取りに困って「○○市 在宅 薬局」「訪問 薬剤師 ○○」と検索するケースは、現場の感覚以上に多くあります。サブカテゴリで在宅対応を表現しただけで、地域の介護関係者からの問い合わせが増えました。メインカテゴリは1つしか選べないため、サブカテゴリの設計は薬局MEOで効くポイントの一つです。
2. 動画コンテンツの活用
写真だけでなく動画を投稿しているプロフィールは、地域薬局では今もまだ少数派です。動画は「どんな薬局か」が一瞬で伝わるため、来局のハードルを下げる効果があります。
クローバー薬局でも、店内の様子を動画化することで、検索画面でのクリック率に貢献していると感じています。
3. GMB投稿をホームページに転記して「2回効かせる」運用
これは見落とされがちですが、Googleマップの投稿は1週間ほどで検索面から押し出されてしまいます。同じ内容をHPのブログに転記しておくことで、
- Googleマップ:「アクティブな店舗」として継続評価
- ホームページ:ページ数が増え、SEOで評価される
という二重の効果が出ます。
とくに薬局のように「同じ季節トピックが毎年回ってくる」業種では、コンテンツを資産として積み上げていく運用が長期的に効いてきます。
まとめ:HP × MEOは「正しい設計 × 継続運用」で必ず動く
クローバー薬局の事例で伝えたかったのは、特別な裏技ではなく、
- Googleビジネスプロフィールをきちんと登録・設計する
- カテゴリと属性を正しく設定する
- 写真・動画・投稿を継続する
- 口コミに返信する
- HPとMEOを連動させ、コンテンツを「2回効かせる」
という、当たり前のことを当たり前にやり続けるだけで、薬局のWeb集客はここまで動く という事実です。逆に言えば、ここを誰も担当していない薬局は、本来取れるはずの患者さん接点を、毎月静かに取りこぼしているとも言えます。
「自分の薬局のGoogleマップ・ホームページが今どういう状態なのか分からない」という方は、まずは現状の表示回数・クリック数を確認するところから始めてみてください。数字が見えると、打ち手も見えてきます。
薬剤師が運用する、医療機関特化のMEO
fuyu | webcraftlab. では、現役薬剤師である代表が、医療機関・介護施設に特化したホームページ制作とMEO運用を行っています。クローバー薬局のような「数字で語れる事例」を一緒に作っていけたらと思っています。
「うちの薬局のGoogleマップ・ホームページ、見てもらえませんか?」というご相談だけでも歓迎です。
▶ ご相談はこちら:https://fuyu-webcraftlab.com/contact/
著者:江﨑文則(薬剤師 × Web制作者 / fuyu | webcraftlab. 代表)
福岡県久留米市エリアを拠点に、医療機関・介護施設のホームページ制作とMEO運用を行っています。